顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に負担がかかることによって生じる症状です。
代表的な症状として、顎の痛みやカクカクと音がすること、口を開閉する際の不快感があります。
これらの症状が日常生活に支障をきたすこともあり、適切な治療を行うことが大切です。
MASA歯科では、北広島市で顎関節症の原因に応じた治療を提供し、患者様が快適な生活を送れるようサポートしています。
顎関節症とは?
顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に異常が生じている状態で、顎関節に痛みが発生することが一般的です。
特に、口を開ける際にカクカクと音がしたり、顎がスムーズに動かないといった症状を伴います。
顎関節症の原因はさまざまで、ストレスや姿勢の悪さ、歯ぎしり、噛み合わせの問題などが影響しています。
北広島市にあるMASA歯科では、顎関節症の原因を突き止め、適切な治療方法を提案します。
軽度の症状から重度の症状まで、幅広い症例に対応し、患者様一人ひとりに合った治療を提供しています。

顎関節症のデータ

厚生労働省の調査結果を基に、顎関節症の主な症状である「あごの音(雑音)」と「あごの痛み」の自覚割合について、20歳から60歳までの男女別データを詳しく解説します。
あごの音(雑音)を自覚する割合
「口を開け閉めしたときにカクカク・ジャリジャリと音がする」症状は、20代をピークに女性で特に高い割合を示しています。
年齢(歳) | 男性 (%) | 女性 (%) |
---|---|---|
20~24 | 23.5 | 41.7 |
25~29 | 27.0 | 26.5 |
30~34 | 15.9 | 35.8 |
35~39 | 16.7 | 29.0 |
40~44 | 25.8 | 25.5 |
45~49 | 18.2 | 31.2 |
50~54 | 18.5 | 14.3 |
55~59 | 14.0 | 19.5 |
60~64 | 5.8 | 16.4 |
20~24歳の女性で「41.7%」と突出して高く、男性(23.5%)と比べても2倍近い割合です。
30代以降も女性は男性より高い割合が続き、50代後半(55~59歳)になると男性14.0%、女性19.5%と減少傾向は見られますが、依然として女性が男性を上回ります。
あごの痛みを自覚する割合
「食事中やあごを動かす際に痛みを感じる」という症状も、若い世代から中年層にかけて女性で特に高い傾向が確認されています。
年齢(歳) | 男性 (%) | 女性 (%) |
---|---|---|
20~24 | 2.9 | 13.9 |
25~29 | 5.4 | 6.1 |
30~34 | 2.3 | 6.3 |
35~39 | 1.5 | 9.7 |
40~44 | 6.2 | 5.7 |
45~49 | 1.3 | 8.0 |
50~54 | 3.7 | 5.0 |
55~59 | 4.0 | 5.2 |
60~64 | 1.4 | 1 |
20~24歳の女性で痛みの自覚割合が「13.9%」と最も高く、男性(2.9%)の約5倍に上ります。
50代後半から60代にかけて痛みの割合は男女ともに減少し、60~64歳では男性1.4%、女性1.9%と顎関節症の痛みを感じる人は少なくなります。
データから見える傾向と考察
顎関節症の主な症状である「あごの音」と「あごの痛み」は、20代~40代の女性に顕著に多く見られます。
これは以下の要因が影響していると考えられます。
- ストレスや生活習慣:女性は食いしばりや歯ぎしりの傾向が強く、あごに負担がかかりやすい。
- ホルモンバランス:女性ホルモンが関節や筋肉の緊張に影響することが指摘されています。
- 姿勢の影響:デスクワークやスマホ操作による前傾姿勢が、あご周りの筋肉に負担をかける。
また、50代以降になると症状の割合は減少しますが、女性は依然として男性より高い割合を維持しており、年齢に応じたケアや早期治療が重要です。
北広島の歯医者 MASA歯科での顎関節症治療

MASA歯科では、顎関節症の治療において、症状に応じたアプローチを行っています。
治療用のマウスピースを使用した治療や、生活習慣の見直しを指導することで、顎への負担を軽減します。
治療用マウスピース(スプリント)の使用
顎関節症の治療において、最も一般的な方法の一つが「治療用マウスピース(スプリント)」です。
MASA歯科では、夜間に装着するスプリントを作製し、寝ている間に歯ぎしりや食いしばりを防ぐと同時に、正しい噛み位置へと誘導します。
このマウスピースは、上下の歯が直接接触することを防ぐため、顎関節や周囲の筋肉への負担を軽減し、症状の改善を図ります。
スプリントは患者様の歯並びや噛み合わせに合わせてオーダーメイドで作製されるため、快適に装着できることが特徴です。
また、日常的に使用することで、顎関節の負担を少しずつ減らし、長期的な改善を目指します。
TCH(上下歯列接触癖)の改善指導
顎関節症の原因の一つに、「TCH(上下歯列接触癖)」があります。
TCHとは、日常生活の中で上下の歯が無意識に接触している状態を指し、これが顎関節に負担をかける要因となります。
MASA歯科では、患者様にTCHの改善指導を行い、上下の歯を常に接触させないように意識する方法を教えます。
たとえば、デスクワーク中やテレビを見ている時など、顎に力が入っていないかを自覚することが重要です。
意識的に上下の歯を離してリラックスすることで、顎関節や周囲の筋肉への負担を減らすことができます。
顎関節症の症状に応じた治療方法

MASA歯科では、顎関節症の症状の程度に応じた治療を行います。
軽度の症状には、生活習慣の見直しやスプリントの装着を提案し、重度の症状には外科的な治療を検討する場合もあります。
軽度の顎関節症の治療
軽度の顎関節症の場合、スプリントの装着や、かみ合わせの調整、くいしばりやTCHの改善指導が有効です。
また、ストレス管理や姿勢の改善も重要です。
特に、ストレスが原因で顎関節に負担がかかっている場合、リラックス法を取り入れることで、症状の改善が見込めます。
重度の顎関節症の治療
重度の顎関節症の場合、外科的な治療が必要となることがあります。
たとえば、顎の関節や骨に異常がある場合、手術による改善が必要となる場合があります。
当院では顎の手術には対応していませんので、その場合は専門の病院へ紹介させていただきます。
ただし、多くの場合、スプリントや生活習慣の改善で症状が軽減されるため、外科的な処置が必要になるケースは稀です。
顎関節症の予防と再発防止

顎関節症の予防や再発防止には、日常生活での習慣の見直しが不可欠です。
MASA歯科では、治療後も定期的なチェックと生活習慣の改善指導を通じて、再発を防ぐサポートを行っています。
日常生活での注意点
顎関節症を予防するためには、日常生活での癖に注意することが重要です。
たとえば、デスクワークやスマートフォンの使用時に前かがみの姿勢を取らないようにする、噛み締めを意識的に避けるなどの工夫が必要です。
また、ガムを長時間噛むことも顎に負担をかけるため、控えるようにしましょう。
ストレス管理とリラックス法
ストレスは、顎関節症の悪化要因となるため、適切なストレス管理が重要です。
リラックスできる時間を意識的に作り、心身ともに健康な状態を保つことが、顎関節への負担を軽減する方法の一つです。
適度な運動や深呼吸を取り入れることで、顎関節症の再発防止にも繋がります。
北広島市の顎関節症治療はMASA歯科におまかせください

MASA歯科では、顎関節症の治療から予防、再発防止まで総合的なケアを提供しています。
顎に痛みや違和感を感じる場合は、早めに専門家の診断を受け、適切な治療を開始することが大切です。
顎関節症に関するご相談や治療の詳細については、ぜひ北広島市東共栄にある当院までお問い合わせください。