歯の被せ物/詰め物が取れたときの正しい対処法と原因【要注意!】

歯の被せ物/詰め物が取れたときの正しい対処法と原因【要注意!】

歯の被せ物や詰め物が取れてしまうと、突然のことで驚くかもしれません。

しかし、「歯が抜けた」場合とは違い、対処法や緊急性が異なります。

被せ物が取れる原因としては、被せ物の下の虫歯やセメントの経年劣化、さらには歯ぎしりが挙げられます。

こうした場合、適切な対処を行うことで再装着が可能なこともありますが、原因によっては作り直しが必要な場合もあります。

このまま放置してしまうと、歯の状態が悪化する可能性もあるため、正しい対応が不可欠です。

この記事では、被せ物や詰め物が取れた場合の正しい対処法、注意点、そして再発を防ぐ方法について詳しく解説します。

目次

歯の被せ物・詰め物が取れた原因とリスク

歯の被せ物・詰め物が取れた原因とリスク

歯の被せ物や詰め物が取れてしまう原因はいくつか考えられますが、主に経年劣化や虫歯、歯ぎしりなどが影響しています。

それぞれの原因を理解することで、適切な対処法を見つけやすくなります。

早めの診療を受けることで、さらなるトラブルを防ぐことができます。

歯の被せ物・詰め物が取れる原因:虫歯と劣化

虫歯が原因で被せ物や詰め物が取れることがあります。

被せ物の内部で虫歯が進行していると、隙間が生じることで接着剤の効力が弱まり、取れてしまうことが多いです。

また、詰め物や被せ物を固定しているセメントが劣化することも、取れる原因となります。

長期間使用していると、金属や接着部分が経年変化し、ゆるみが生じて取れやすくなります。

歯ぎしりや強い噛み合わせによる影響

歯ぎしりや強く噛みしめる癖も、被せ物が取れる原因です。

強い力が歯にかかることで、詰め物や被せ物に負荷がかかり、接着剤が劣化しやすくなります。

特に無意識に行われる夜間の歯ぎしりは、日中のストレスが原因となりやすいため、対策が必要です。

最近、問題視されてるTCH(本来は食事中以外は離れているべきである上下の歯が、常に接触している状態)も、大きな要因となります。

歯ぎしりやTCHによるダメージは、被せ物が取れるだけでなく、他の歯にも影響を及ぼすことがあるため、専門的なケアが推奨されます。

取れた歯の被せ物・詰め物に対しての正しい応急処置方法

取れた歯の被せ物・詰め物に対しての正しい応急処置方法

歯の被せ物や詰め物が取れてしまった場合、正しい応急処置を行うことで、その後の治療がスムーズになります。

まずは、取れた部分の状態を確認し、取れた被せ物を丁寧に保管することが大切です。

間違った方法で対処してしまうと、治療が難しくなり、歯にさらなるダメージを与える可能性もあります。

まずは保管!取れた歯の被せ物を正しく扱う方法

歯の被せ物や詰め物が取れたとき、最初に行うべきことはそれを正しく保管することです。

取れた物を失くしてしまわないように、容器に入れて保管します。

ティッシュで包んでしまうと、ゴミと紛れてそのまま紛失してしまうことが多いので注意してください。

また、早めに歯科医に診てもらうことが重要です。

時間が経つと再装着が難しくなる可能性がありますので、できるだけ早めに受診しましょう。

保管が適切であれば、歯の被せ物が再利用できる場合もあります。

絶対にやってはいけないこと:接着剤でつけ直すのはNG

取れた歯の被せ物や詰め物を自分で市販の接着剤でつけ直すのは避けてください。

市販の接着剤は歯科で使用するものとは異なり、正しく装着できないばかりか、歯や被せ物自体を傷めてしまう可能性があります。

接着剤を使用して再接着すると、治療が困難になるケースもありますので、必ず専門の歯科医に任せるようにしましょう。

歯の被せ物・詰め物が取れたときに歯科医での治療が必要な理由

歯の被せ物・詰め物が取れたときに歯科医での治療が必要な理由

歯の被せ物や詰め物が取れた場合、すぐに歯科医での治療が必要です。

取れた状態を放置すると、虫歯が進行したり、歯並びに影響が出ることがあります。

早めに適切な処置を受けることで、問題が拡大するのを防ぎ、健康な歯を維持することができます。

取れたまま放置するリスク【痛みや虫歯の進行】

歯の被せ物が取れて中の歯が露出すると、細菌が入り込みやすくなり、虫歯が急速に進行するリスクがあります。

また、詰め物が取れた場所から痛みを感じることもあります。

特に、神経が露出している場合には、冷たいものや熱いものを食べたときに強い痛みを感じることがあります。

神経露出後に放置する時間が長くなるほど、処置後の経過が悪くなりやすいので、早めの治療が必要です。

ぶつけたり硬いものを噛んだ瞬間に被せ物が取れた場合には、その際の衝撃で、残った歯自体が割れたり欠けたりしている可能性もあります。

早めに歯科医を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

歯並びやかみ合わせへの影響【歯が動いてしまう?】

取れた歯の被せ物や詰め物をそのままにしておくと、歯が隙間を埋めようとして少しずつ動いてしまうことがあります。

こうした歯の移動により、かみ合わせがずれてしまい、結果として全体の歯並びに悪影響を及ぼすことがあるのです。

また、かみ合わせが変わることで、他の歯に余計な負担がかかり、他の部分にも問題が発生する可能性があります。

更にはかみ合わせがズレたことで、顎関節症になるリスクもあります。

そのため、歯の被せ物や詰め物が取れた際は、迅速に対応し、悪化を防ぐことが重要です。

歯の被せ物/詰め物が取れた場合の治療法と選べる素材

歯の被せ物/詰め物が取れた場合の治療法と選べる素材

歯の被せ物や詰め物が取れてしまった場合、その後の治療法は状況に応じて異なります。

再接着が可能な場合と、新たに作り直す必要がある場合があり、それぞれに適した対応が求められます。

また、治療に使用する素材も複数の選択肢があるため、自分に合ったものを選ぶことが重要です。

ここでは、その違いや素材の特徴について説明します。

再接着できる場合と新たに作り直す場合の違い

取れた歯の被せ物や詰め物が無事であれば、再接着が可能なケースもあります。

しかし、内部に虫歯があったり、歯が欠けていたりすると、再接着ではなく新しい被せ物や詰め物を作り直す必要が出てきます。

また、取れてから時間が経つと、周囲の歯が移動し、元の形状にフィットしなくなる場合もあります。

そのため、早めに歯科医に相談することが大切です。

保険診療と自由診療で選べる素材【セラミック vs 金属】

歯の被せ物や詰め物を作り直す際には、使用する素材も重要なポイントです。

保険適用内であれば、金属やプラスチックの素材が使われることが多く、コストを抑えつつ治療が可能です。

一方、自由診療ではセラミックやジルコニアといった見た目が自然な素材を選ぶことができます。

金属やプラスチックに比べてセラミックなどは材料自体の劣化が少なく、熱膨張係数も歯と近いため、経年劣化によって外れるリスクは低いと考えられます。

また汚れがつきにくい性質があり、被せ物の隙間からの二次虫歯が原因で外れる可能性も低くなります。

どちらを選ぶかは、見た目の美しさや耐久性、予算に応じて決めることが大切です。

予防策:歯の被せ物や詰め物が取れないためにできること

予防策:歯の被せ物や詰め物が取れないためにできること

歯の被せ物や詰め物が取れないためには、日々のケアや歯の状態をチェックすることが欠かせません。

きちんとした予防策をとることで、再発のリスクを減らすことが可能です。

また、歯ぎしりや強く噛み締める癖がある場合、予防策を取り入れることも重要です。

日々の歯磨きとメンテナンスで接着力を維持

まず、日々の歯磨きが最も重要です。

適切な歯磨きで食べ物のカスや歯垢をしっかり除去することで、接着部分の劣化を防ぐことができます。

特に歯の被せ物や詰め物の周りは汚れが溜まりやすいので、丁寧にブラッシングを心がけましょう。

また、歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、隙間に詰まった食べ物をしっかり取り除くことが、被せ物の寿命を延ばすために有効です。

フロスによって歯の被せ物が外れてしまった場合は、また外れてしまうのが怖くてフロスの使用に不安を感じる方もいるかと思います。

しかし、フロスで取れてしまうということは、セメントの劣化や被せ物の境目が合っていないこと、虫歯などが原因です。

そのため、今まで通りフロスを使用し、外れた場合はそれを機に付け直しや作り直しをしましょう。

さらに、定期的な歯科検診を受けて、歯や詰め物の状態を確認してもらうことも大切です。

MASA歯科では定期検診の患者様に、年に1回程の間隔で全体のレントゲンを撮影し、外からは見えない、被せ物の下の虫歯などの確認を行っています。

歯ぎしり防止で取れやすさを防ぐ

歯ぎしりや食いしばり、TCHは、歯の被せ物や詰め物に過度な負担をかけ、取れやすくしてしまう大きな要因です。

無意識に行われることが多いため、気づかないまま被せ物にダメージが蓄積することがあります。

このような場合、歯科医に相談し、ナイトガード(就寝時に装着するマウスピース)の装着を検討することが効果的です。

これにより、寝ている間の歯への負荷を軽減し、詰め物が取れにくくなります。

また、ストレスの管理や適切な咬合(かみ合わせ)の調整も、予防に効果的です。

日中の食いしばりやTCHに関しては、意識の改善や舌の位置の矯正などで治る可能性があります。

MASA歯科では、これらの指導も一緒に行っています。

飲み薬やボトックス注射などで、食いしばりに関与する筋肉を強制的に弱めることも可能ですが、あくまで薬の力による対処療法のため、薬をやめた途端に元に戻ってしまいます。

MASA歯科ではマウスピースの使用やTCHの指導、かみ合わせの調整などによって、根本的に治すことを推奨しています。

他の歯科医院で取れた歯の被せ物や詰め物の治療ができるか?

他の歯科医院で取れた歯の被せ物や詰め物の治療ができるか?

歯の被せ物や詰め物が取れた場合、治療を受けた医院に通うのが理想的です。

しかし、引っ越しやその他の事情で元の医院に行けない場合、別の医院で治療を受けることも可能です。

それぞれの選択肢について詳しく説明します。

前の医院で治療を受けるメリット

元の歯科医院では、過去の治療記録やレントゲンなどの情報がすでに揃っているため、スムーズに治療を進めることができます。

また、以前の治療内容や使用された材料についても把握しているため、必要に応じて同じ素材や方法で修復が可能です。

そのため、特に大きな問題がなければ、前の医院での治療が推奨されます。

別の歯科医院での治療を選択する場合

引っ越しなどで元の医院に通うのが難しい場合、近くの歯科医院での治療を受けることも良い選択です。

新しい医院では過去の治療記録がないため、現在の歯の状態に基づいて新たに検査が行われますが、経験豊富な歯科医師であれば問題なく対応できます。

作り直しなどの治療が必要になった場合は、あまり間隔をあけずに何度か通院しなければいけません。

近場で無理なく治療を受けることが望ましいです。

まとめ:早めの対処で歯の健康を守ろう!

まとめ:早めの対処で歯の健康を守ろう!

歯の被せ物や詰め物が取れた場合、放置してしまうと虫歯や歯並びに影響が出ることがあります。

早めに適切な治療を受けることで、さらなるトラブルを防ぎ、歯の健康を守ることが大切です。

特に、痛みや歯の動きを感じる場合は、すぐに歯科医を受診することをおすすめします!

北広島、江別、厚別区、清田区、長沼、南幌、恵庭にお住まいの方は、ぜひMASA歯科にご来院ください。

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